2024/08/13 17:57

ほおずきって食べられるの? ・・・まさしく私達もそうでした。
就農前にたまたま苗を譲り受け、好奇心で庭に植えたのがきっかけでした。
育て方も分からず、確か9月の後半そろそろいいかな?と収穫し、恐る恐る食べてみると・・・
今まで食べたことのないおいしさに「ビビビッ」と、全身に電気が走る大きな衝撃が!
その瞬間「絶対これいける!」「これをもっとたくさんの人に知ってもらいたい!」
その時の「笑顔・感動・驚き」を広めたい想いで本格的に栽培をスタートしたのがきっかけでした。
公式ホームページも良ければご覧くださいね。

百笑農房のほおずきは食べられる種類のほおずきです。
フルーツのような甘酸っぱい味が特徴ですが、
実は夏野菜の分類「ナス科」の作物なんです。
トマトやナスのように、霜が下りると終了となります。

野菜の仲間ですが、りんごなどの果樹のように、約1年かけて収穫出来る、
栽培期間のとてつも長い作物なんです。
1年に1回しか試せないので、毎年経験しては翌年に改良が今も続き・・・
振り返ればただただ「必死」に目の前のほおずきと向かい合っています。(今もですが)

栽培に約半年かかり、そして収穫時期はわずか2か月。残り2か月は準備、片付けなどの期間で、
種まきから最後の片付けが終わる12月まで、およそ10か月かかります。(長い💦💦💦)

収穫の2か月の間にほおずきは「はしり」「さかり」「なごり」と、
味の変化がとても大きく、同じほおずきなの?とびっくりされるかもしれません。
今ではスーパーなどに行くと、いつでも野菜が買える環境です。
元々野菜や果物には旬があり、1年中いつも同じ味ではありませんし、
栽培している場所によっても味は変わって来ます。
毎年同じ作物を同じように植えていても、
お天気や土の状態、管理の状態によって毎年同じようにはならないのが栽培の難しいところであり、
面白い(となかなか思えませんが)ところでもあります。

少し水っぽいな、と感じた時は、もしかして雨が続いていた時に収穫したのかもしれません。
そんな背景を感じながらお楽しみいただきながら、より味わい深く「ほおずき」をお楽しみいただければ嬉しいです。

食用は何と、100種類以上あります。
原産地も種類によって異なり、アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパと世界中に分布しています。
食用ほおずきはフルーツのようなタイプと、サルサなど甘くない、主に料理で使うタイプがあり、
ここでは百笑農房が栽培しているフルーツのような味がするタイプのお話をしますね。
オレンジチェリー、ゴールデンベリー、ストロベリートマト、ほおずきトマトなど、
さまざまな呼び方があります。

百笑農房では最初、実がオレンジ色だったので「オレンジチェリー」と呼んでいましたが、
それでなくても食べられるほおずきを知っている人自体が少ないのに、
オレンジチェリー?オレンジ?チェリー?何それ?となりそうなので、
シンプルに、そしてその姿から【「食べる宝石」ほおずき】と呼んでいます。


日本では「ほおずき市」があるように、
「鑑賞用」のほおずきという認識がほとんどかと思います。
形は似ていますが、ガクの色が観賞用は濃いオレンジ色で60~80㎝程度の大きさで、
食用は茶色っぽく、品種にもよりますが、百笑農房のほおずきは2mを越える大きさになります。

「小さい頃にガクを膨らませて風船みたいにして遊んだ記憶が」
「実を食べたけれど苦かった」というのをよくお聞きします。
私たちはそのような経験がありませんが、多分食べられないタイプのほおずきなのかなぁと想像しています。
観賞用は苦味や少し毒性があるので実(み)は食べられません。


百笑農房のほおずきは溢れ出すアロマのような豊かな香り、
ガツンとインパクトのある酸味と甘味、
ほんのりと大人の苦味が絶妙にからみあう食味が特徴です。
パクっと食べた瞬間、口いっぱい広がる食味はまさに「食べる宝石」です。
この香りには「ピーチアルデヒド」というリラックス効果がある成分で、
収穫したほおずきの近くにいると、「いい香り~」と、皆さん幸せそうな顔をします。
収穫が始まり、この香りをかぐと、「あぁ、またシーズンが始まったなぁ」と思う瞬間でもあります。
(そのうちかぎすぎて鼻が麻痺しています🤣)

見た目もかわいく、ビタミンA、ビタミンCやビタミンB群のイノシトール、カロテン、鉄分などを含み、
いわゆる「スーパーフード」と呼ばれて特に食や美容、健康に関心の高い方から注目されています。
見ても良し、食べても美味しいほおずきはきっと皆さまをとりこにするでしょう!


百笑農房のある信州望月は晴天率が高く、気温差がとても大きい特徴があります。
そんな豊かな自然環境のおかげでほおずきを始め、野菜や果物はとても味の濃い、
美味しい作物が実る場所でもあります。
(そして百笑農房の注ぐ、このうえない愛情も!)

他にも百笑農房のほおずきは2017年から農林水産大臣が定める国家規格である「有機JAS認証」の審査を受け、
より多くの方々に手に取って頂けるように努めています。

※有機JAS認証とは。詳細は下記のURLをご覧ください。

全国商工会連合会主催 buyer's room2023 にて「全国商工会連合会賞」を受賞しました。


大切な方へのちょっとした手土産に。ご自分のご褒美に。ご家庭での特別なシーンに。
食卓に添えるだけ華やかになり、日常の中にちょっと「特別」を感じていただければ嬉しいです。

ほおずき栽培をして10年目。少しずつ栽培する方は増えていますが、
個人の農家でほおずき専門農家として栽培しているのは多分百笑農房くらいではないかと思います。
トマトやナスのように栽培法が確立していないので未だに試行錯誤で、
ここ最近の極端すぎる気候、ほんと泣けます。年々農業が難しくなっています。
実際昨年は夏の高温・日照りが続いた結果、
収量が半減し、楽しみにしていただいたお客様やお取引先様に満足にお届け出来ない残念な結果となり、
果たしてこれからちゃんと収穫出来るのだろうか、という不安が常につきまとっています。
そんな時はお客様からの
「応援してる!」「感動した!」「美味しい」「クセになる!」「また買うね!」
などのご感想が本当に励みになり、今まで頑張って続けられています。

今年も昨年以上に梅雨明けから蒸し暑い日が続いていますが、
今年もほおずきは本当に頑張って大きくなっています。
そんな生ほおずきはもう少ししたらいよいよ色付き始め、
百笑農房の一番の農繁期の収穫、出荷が始まります。

最初はこんな風に緑色です。
これが少しずつ色付いて、最終的にはガクがカラカラになり、茶色っぽくなると収穫のサインです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
食べられるほおずきは美味しくてスーパーフード!
私たちが電気が走る衝撃を是非同じように体感してもらえたら嬉しいです。

これからは台風がやって来たり、本当に何が起こるか分かりません。
収穫期の9~10か月はとにかく無事にシーズンを乗り越えられるよう、一緒に祈ってください!
1年に一度だけ、10月だけの限定で食べられる生ほおずきが登場予定ですので、
興味を持っていただきましたら是非オンラインショップで一度お試しくださいね。
https://shop.hyakusyonobo.com/categories/5911559

どうやって食べるの?・・・またブログでご紹介しますので、楽しみにお待ちください!