2025/04/01 23:49

こんにちは、百笑農房です!


2015年4月1日に「百笑農房」の屋号で開業してから今日で丸10周年となりました。
振り返ればあっという間の10年でした。我ながら本当によくやった!と思います。
この10年、どっぷり農の世界に入り、本当に色々なことにチャレンジして、
数えきれないくらいの出会いやご縁、辛いこと、悔しいこと、苦しいこと、
そして飛び上がるくらいの嬉しいことなどがありました。

私(妻)自身は以前に佐久市にあるパラダスキー場で働いていたことがありましたが、
信州望月にはほぼ知り合いもいなかったですし、
最初は畑も家もなかなか借りられず、
ようやくお借りできたのは鹿が生活していそうな谷あいの強粘土質の元々田んぼの耕作放棄地。
その時の住まいからトラクターで片道小一時間かかる場所でもありました。

何とかお借りできた畑の入り口で。10年前、若い🤣それにしても草ぼぉぼぉ。
土壌診断をしたら栄養分が全くなくて、びっくりするくらいの肥料を入れないといけない結果が出ました。
実際草もそこまで生えていないくらいで、土はいつも湿気ていたように思います。
それでも畑がないと何も始まらないので、結局その畑をお借りしました。
緑肥を蒔いても全然大きくならなくて、鹿に食べられたり。
まずは開墾からスタートしましたが、
谷あいの山なので段々になっていて、小さな畑が全部で10枚ほど。
一番上に行くにはトラクターがぎりぎり通れるか通れないかの通路しかなく、
何十キロもある肥料などを全て担いで持っていったり。
おかげで農房主は体力がついた!と言っています。

谷あいのこの畑は肥料を入れても入れても流れてしまうので、
ズッキーニはかわいそうなくらいひょろひょろ。
実ったズッキーニも蛍光の黄緑で、農協ではC品となってしまったり。
鹿が入り、食われたり踏み荒らされたり。

他にお借りできたのも耕作放棄地ばかり。
使ったことのないバックフォーを使って木の根っこを雪の中掘り出したりもしました。

使わないハウスを譲ってもらう予定が、直前に盗まれるハプニングも。
自分たちで全て解体して再利用したり、
古い中古の農機具など、とにかくお金を出来るだけ使わず済むよう工夫しました。
解体中、雪がどんどん降って来て寒くて手足の感覚が無くなったのを思い出しました。

自営業の方なら理解していただけるかもしれませんが、
就農してからは「農業で生計を立てていかないといけない」
そんな呪縛をずっと抱えながら開墾しながら並行して栽培を進めていました。
目の前のことでいっぱいいっぱいすぎて、ただひたすらがむしゃらにやるべきことをこなしていて、
1年目はどうやってご飯作っていたり、過ごしていたのか思い出せないくらい必死でした。
でも、写真を見て振り返ると一応ちゃんと作っていたようで、
出荷できないレタスやズッキーニ、ミニトマトばかり食べていたなぁ。。。

雨上がりの畑でトラクターがはまって出られなくなったり、(ロープけん引で救出!)

ズッキーニが採れなくなり、先輩農家の畑で採らせてもらったり、出荷し忘れたり、
せっかくレタスを箱詰めしたのに農協が休みだと気づいて大泣きしたり・・・
今思うと本当に色々な出来事がありました。

一番最初に栽培していたのは、ズッキーニ、レタス、ミニトマト、カモミール、そして試験的に「食べる宝石」ほおずきを44株からスタート。
ズッキーニを日の出から日の入りまでひたすら農協出荷の箱詰めしていました。


まさか今「食べる宝石」ほおずきが主力になるとは思いもしませんでした。
このほおずきは多分初出荷のほおずきかな。

それでも今までやってこられたのは家族を始め、
手伝ってくれた友人、お取引先さま、お客さま、応援してくれる皆さん、
百笑農房に関わる全ての人がいたからこそ。
言葉だけで簡単に言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます!
これら全ては百笑農房の財産、宝物でもあります。

特にここ2年はやれるだけのことをしたものの、
夏の暑さの影響を大きく受け、取引先さまやお客様に謝ることしか出来ない状況となり、
もう農業続けていくのは無理かもというくらい、なかなか立ち直れずに泣いてばかりでした。

ぎりぎりのところまで追い詰められた状況の中、
「辞めたらこのしんどさから離れられる」という気持ちに揺れたのは正直なところですが、
最終的には「何とかもう一度チャレンジして乗り越え、
楽しみにお待ちいただいているお客様にお届けして笑顔になってもらいたい!そして私たち自身も笑顔でお届けしたい!」でした。

気候も就農当時から確実に変化し、私たちも年を重ね、
今までと同じように進められなくなりました。
これからは今までとは柔軟に変化させながら、
それでも就農当時からの「笑顔・感動・驚き」をお届けする想いは変わらずやっていきます。
既に11年目はスタートしていますが、これからの百笑農房も引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

百笑農房 岩瀬 司・玉玲